不眠について
不眠の原因は?
「眠れない」「眠ってもすぐに起きてしまう」「眠れているはずなのに疲れが取れない」 そんな症状に悩まされる人は多いでしょう。
眠れなくなった時はまず原因を考えてみましょう。
不眠の主な原因
眠る部屋の明るさ、騒音、温度、同室者の有無など
⇒ 眠る環境を整える余地があれば改善してみましょう
アルコールやカフェインの原因となります。また、薬剤によっては不眠の原因となるものがあります
⇒ アルコールやカフェインの入った飲料は夜は避けましょう
ストレスや精神状態は不眠に直結します。また、長時間の昼寝や夜更かし、昼夜逆転も不眠の大敵です。
⇒ 生活リズムを整えて、決まった時間に起床、就寝を心がけましょう
アトピー性皮膚炎(かゆみ)、前立腺肥大症や過活動膀胱(頻尿)、慢性閉塞性肺疾患(呼吸苦)などの疾患があると不眠に直結します
⇒ 疾患の治療、コントロールによって不眠の改善の可能性があります
パーキンソン病、認知症などの神経疾患は不眠の原因となります。
⇒ 専門医を受診し、適切な治療を受けましょう
睡眠時無呼吸症候群やむずむず足症候群(レストレスレッグ症候群)は不眠や熟眠障害(眠れた気がしない)の原因となります。
⇒ 適切な治療により不眠が改善されます
不眠の薬物治療
思い当たる原因がない、または改善が難しい場合は投薬治療を考えます。
不眠症の中には、「今日も眠れないのではないか」という不眠への恐怖から余計眠れないという悪循環に陥っている場合があります。その悪循環を一度解除するため、まずは依存性の低い、副作用の少ないものから開始し、睡眠への不安が払しょくされてから減量していきます。
むずむず足症候群(レストレスレッグ症候群)とは
文字通り「じっとしていると足がムズムズしてしまう」病気で、その感覚は「かゆい」「焼けるような感じ」「虫が這うような」など人によって多彩な表現がされます。
共通しているのは、
- 主に足が中心の異常感覚
- じっとしていると起こるが、足を動かすことによって改善する
- 夕方~夜間に悪化する
といった点です。
貧血やパーキンソン病、透析中などの持病があると起きやすく、パーキンソン病と同様に脳内のドーパミンという神経伝達物質の減少が原因と言われています、治療はパーキンソン病の薬を少量使いうことが多く、効果が出れば不眠は劇的に改善します。