脂質異常症について
脂質異常症とは?
以前は「高脂血症」と呼ばれていた病気で、血液中のコレステロールや中性脂肪が基準より高く、体の中に余分な脂質が蓄積してしまっている状態のことです。
コレステロールには悪玉(LDLコレステロール)と善玉(HDLコレステロール)があります。悪玉のLDLコレステロールが体の中にコレステロールを運んでいるのに対し、善玉のHDLコレステロールは体の中のコレステロールを回収する役割を果たしています。そのため、HDLコレステロールが低くても体の中にコレステロールがたまり易くなってしまうのです。
脂質異常症だと何が怖いの?
高血圧と同じように、脂質異常症というだけでは自覚症状はでないことがほとんどです。
脂質異常症に長くかかっていると、血管の壁にコレステロールが蓄積しプラークと呼ばれるかたまりを作ります。プラークが大きくなれば血管は狭くなり、血液の流れが滞りやすくなります。
プラークが壊れるとその部分に血栓が蓄積し、より血液の流れを阻害し、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。
また、中性脂肪は、体の中で使われなかったエネルギーが貯蔵されているものです。中性脂肪が蓄積されれば肥満の原因となり、糖尿病を合併しやすくなります。
LDLの数値目標
LDLを下げる目標値は、持病によって異なってきます。
⇒ 100mg/dl以下
⇒ 120mg/dl以下
⇒ 120mg/dl以下
持病が多いほど、目標値が厳しく、投薬の必要性が高いことが多くなっています。それ以外の人は、140mg/dlを目指しましょう。